倉敷市F様邸その1 ブログ見学会

「本物の木が好きなんです」
ヒアリングの中で聞いた一言にF様にとってどんな木を提案したらいいか、どんなテイストにするか想像をすることができました。
建材の中には「木目調」といった、本物ではない木の質感・模様をしたものがたくさんあります。それはそれで、様々な用途で使用でき、お手入れもしやすいといったメリットがあります。
でもF様はあえて”本物”と付け加え、家づくり(リノベーション)に熱い思いを語ってくださいました。


”奈良県吉野の杉をフローリングに使いたい。そしてできるだけ他の材料も地域のものを使いたい”


F様は以前、奈良県に住まわれていた時期があり、何かで貢献したいという思いがありました。私たちは吉野杉フローリングを扱っている奈良県の材木屋さん、「吉野かわかみ社中」さんに電話でたずねました。運賃が結構かかるが、倉敷まで持ってきてくれるとのこと。(工事中、所長自ら片道3時間をかけて現場まで持ってきてくださいました)

岡山県産材もぜひ使ってもらいたいと思い、F様と一緒に西粟倉村「森の学校」へ行きました。乾燥⇒加工⇒出荷までの様子をスタッフの方に案内していただきました。

杉です。F様邸では、個室の天井材に使用することにしました
積み上げられた出荷前の材料
打ち合わせ時にいただいた、F 様がまとめられた「リノベーション計画」書

設備機器もショールームには何十回も足を運んでくださったそうです。自分にとって一番使いやすいものは何か?使ってみたら違ったとなるかも。ということもご承知でした。


プランの打ち合わせを何度もさせていただき、水廻りの位置を既存位置と逆転させたプランを気に入っていただきました。解体後、床から天井の高さを測ってみると、なんと2m70cmもありました。床を上げるし、天井も上げるし、天井高さは”大丈夫かしら”といった心配は全く必要ありませんでした。

パイプスペースは頑丈にコンクリートブロックで囲まれていました
壁・天井の下地の様子です

壁がある程度出来てくるとキッチンの据付けです。全長2m40cm、アイランド型のシンプルな形・色味共に、F様ご納得のキッチンです。

色味は現場で最終チェック

下塗りが完了した左官仕上げの壁。ビニールクロスとは違った独特の趣があります。

次は完成した内容をお伝えします。その2はこちら

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